AGAとは
AGA(Androgenetic Alopecia)は、日本では「男性型脱毛症」といい、男性に最も多い薄毛で、成人男性に発症します。
思春期以降の男性がAGAを発症すると、生え際や前頭部、頭頂部の毛髪が薄毛になります。
年齢に関係なく若い方でも発症しますし、薄毛の部位も様々です。
AGAは進行性のため、早期の治療・ケアが大切
20~69歳の日本人男性は、全国で4,200万人いると言われています。その中でAGAを発症している人は約3割の1,260万人です。AGAの男性のうち薄毛を心配している方が約6割の800万人、何らかのケアを行ったことがある人が約5割の650万人いると言われています。
AGAは進行性の疾患です。治療やケアをせずに放置すると、髪の毛は減り続け、徐々に薄くなっていきます。そのためAGAは早期の治療やケアが大切です。
AGA-Newsより
一歩踏み出して、ご相談だけでも結構ですのでご来院ください。広島ユナイテッドクリニックの医師が、あなたに最適な治療やケアの提案を致します。
AGAの特徴
AGAは抜け毛・薄毛がゆっくりと進行していきます。また額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方または双方から薄くなります。AGA男性ホルモンのレセプターが存在しない側頭部や後頭部には起こりません。AGAになると、髪の毛が太く長く育たないうちに抜けてしまいます。但し、AGAになっても毛包が死滅しているわけではありません。毛包が存在している限り、髪の毛は太く長く育つ可能性があります。決してあきらめる必要はありません。
AGAの原因
AGAには遺伝や男性ホルモンの悪影響や頭皮の血流の悪化、生活習慣の乱れが関係しています。
遺伝的には多因子遺伝と言われていますが、母親の遺伝子の一部には薄毛になる遺伝子があることが証明されています。
また、男性ホルモンのひとつジヒドロテストステロン(DHT)もAGAに強く影響しています。
男性ホルモンのテストステロン(TH)が頭皮にある5aリダクターゼという酵素と結合しDHTに変換されてしまいます。このDHTが、毛髪の成長を乱してしまい、細く弱い毛髪が増加し薄毛になっていきます。
毛髪には毛周期(ヘアサイクル)という周期があり、髪の1本1本には寿命があります。伸びては抜け、また新しく生えることを繰り返しています。下記の図のように毛包は成長期、退行期、休止期のいずれかの状態にあり、このうち成長期が一番長く通常2~6年続きます。
しかし、AGAの人はDHTが頭皮のレセプターと結合することによって、ヘアサイクルを乱し成長期が短くなるため、毛髪が十分成長せず、細く短く弱い毛髪になってしまいます。
AGAの人のヘアサイクルは成長期が短くなっています。
また、頭皮の血行が悪いと毛包の活性が低下し薄毛の原因になります。
タバコやアルコール、バランスの悪い食事、運動不足、睡眠不足、ストレスなどの生活習慣も薄毛に影響します。
AGAセルフチェック
AGAかどうかセルフチェックしましょう。
- 父、父方の祖父母に薄毛の人はいますか? YES、NO
- 母、母方の祖父母に薄毛の人はいますか? YES、NO
- 以前に比べ抜け毛が増えましたか? YES、NO
- うぶ毛のような細く短い髪の毛が多くなり、昔に比べてハリ(コシ)がなくなりました? YES、NO
- 思春期以降に髪の毛が薄くなり始めましたか? YES、NO
- 薄毛は徐々に進行していますか? YES、NO
- 額の生え際から髪の毛が後退していますか? YES、NO
- 頭頂部の髪の毛から薄くなっていますか? YES、NO
- 額の生え際と頭頂部の両方から薄くなっていますか? YES、NO
一つでも当てはまったらAGAの可能性があります。
AGAの治療薬
AGAの治療薬には、主に、①AGAの原因であるDHTの産生を抑制する薬と、②頭皮の血流を良くする薬があります。
①DHT産生を抑制する薬にはザガーロ(デュタステリド)、プロペシア(フィナステリド)があり、DHTの産生を抑え、ヘアサイクルを正常に近づける事で抜け毛抑制効果があります。ケトコナゾールシャンプーもDHT産生を抑制します。
②頭皮の血行をよくする薬にはミノキシジル(タブレット、ローション)、カルプロニウム塩化物(フロジン、アロビックス)があります。
AGA治療の基本
2017年に日本皮膚科学会が「男性型及び女性型診療ガイドライン2017年版」というAGAの治療指針を発表しています(下図)
学会は推奨度AからC1の順で薬剤・施術を推奨しています。
推奨度Aを「行うよう強く勧める」とし、C1までの薬や施術に有効性と安全性が確認されています。
推奨度 | 推奨度の分類 | 薬剤・施術 |
A | 行うように強く勧める | デュタステリド、フィナステリド、ミノキシジル |
B | 行うよう勧める | 植毛 |
C1 | 行ってもよい | カルプロニウム塩化物、ケトコナゾール |
C2 | 行わないほうが良い | 成長因子、細胞移植療法 |
男性型及び女性型診療ガイドライン2017年版から一部抜粋して作成
上記のようにザガーロ(デュタステリド)、プロペシア(フィナステリド)、ミノキシジルを推奨度Aとし、「行うよう強く勧める」としています。
治療の基本はこの3剤ですが、ザガーロやプロペシアとミノキシジルは作用機序が違うため、併用することができます。
ザガーロやプロペシアは用量を上げてもあまり効果は変わりませんが、ミノキシジル等との多剤併用で多角的で効率的な治療が行えます。
広島ユナイテッドクリニックでは、これらを用いたカクテル治療「AGAドクターズカクテル」を処方しており、その方の薄毛の症状や体質により、成分を組み合わせることでAGAを効果的に治療することができます。
C2は逆に「行わないほうが良い」とされており、成長因子・細胞移植療法は高額な治療ですが、科学的な根拠が乏しく推奨されておりません。
AGA治療薬の処方
広島ユナイテッドクリニックでは、ザガーロやプロペシア、ミノキシジルの処方を行っております。2022年、すべてのAGA治療薬のジェネリック医薬品が処方(販売)されております。広島ユナイテッドクリニックでもお手頃な価格で処方できるよう努めて参ります。診察料は頂いておりませんのでお気軽にお越しください。 また、オンライン診療も行っております。ネット通販、個人輸入代行ではお手元に薬が届くまでに2週間~1か月かかりますが、広島ユナイテッドクリニックはすぐに発送いたしますので、診療後に2~3日でご自宅に薬が届きます。是非ご利用ください。
AGAに必要な栄養素
AGAでお悩みの方は、亜鉛やリジン、ビタミンBなど摂取をこころがけましょう。
亜鉛 | AGA治療に必須の栄養素。毛髪の生成に関与し、DHT抑制効果も知られている。 |
リジン | 必須アミノ酸のひとつ。発毛効果の報告あり、AGA治療薬の効果を高める作用が報告されている。 |
ビタミンB | 毛髪の原料、薄毛を予防する。 |
ビタミンC | 毛髪の代謝を促進する。 |
亜鉛はAGAには必須の栄養素ですが、通常の食事から摂取できる量は少なく、食事以外で摂取する必要があります。
リジンは単独で発毛効果があることが知られており、AGA治療薬、特にミノキシジルの効果を高めるといわれています。
Q.生えた後は、薄毛治療薬の服用を止めても大丈夫ですか?
A. AGAは進行性の疾患です。治療薬の服用を中断した場合、再びAGAが進行します。現状維持をご希望の場合は維持治療へ切り替えを行います。
Q.薄毛治療薬は保険適用が可能ですか?
A. 国内におけるAGAの治療は保険適用外の為自由診療となります。
Q.AGAとは何のことですか。
A.AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で「男性型脱毛症」を意味します。主に男性ホルモンに起因して発症する疾患で、一般的には前頭部から頭頂部に掛けて抜け毛が起こる事が多いです。 進行性の脱毛症であるため時間をかけて少しずつ薄毛が進んでいくのが特徴です。
Q.薄毛の治療薬を飲むとどれくらい髪の毛に有効ですか?
A.AGA治療薬は3年間毎日服用した場合の有効率は98%という結果があります。このことから十分な効果を期待できると言えます。また当院オリジナルのAGAドクターズカクテルをご利用の患者様の多くが3ヶ月から6ヶ月程で効果を実感されています。
Q.薄毛治療にはどのような治療薬がありますか?
A. AGAの原因物質であるDHTの産生を抑制し、主に髪のサイクルを整えるプロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)、そして血行を改善し発毛を促すミノキシジルがあります。これらはいずれも日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインにて推奨度A(行うよう強く勧められる)に分類されています。
Q.AGA薬の服用中に相手の女性が妊娠しても胎児に影響はありませんか?
A. AGA治療薬の成分によって精子、精巣に対する異常は確認されていません。フィナステリドやデュタステリドを服用中にパートナーが出産した場合も胎児に異常はないことが確認されています。しかし、フィナステリドやデュタステリドは女性が触れてしまうと胎児に影響を及ぼす可能性がありますので、管理には充分気を付けてください。ミノキシジルは献血と同様に影響はありません。