今回は「早漏防止コンドーム」についてお話ししたいと思います。コンドームの内面に局所麻酔薬のベンゾカインが塗布してあり、コンドームを装着することでパートナーに悟られることなく早漏防止・早漏対策を行うことが出来ます。早漏の原因は射精を抑制するセロトニンが不足しているか、陰茎の感度が高い場合に早漏となります。早漏防止コンドームは麻酔薬の成分ベンゾカインが陰茎の感度を低下させ早期の射精を防止します。
早漏防止コンドームとは
- 商品名)各社によってさまざま
- 販売元)多くのメーカーより販売
- 成分)Benzocaine(ベンゾカイン 局部麻酔薬)4.5%
コンドームの内面に局所麻酔薬ベンゾカインが塗布してあります。
局所麻酔薬リドカインの製剤であるリドスプレーと同様の性器の感覚を麻酔によって低下させるタイプの早漏治療薬です。成分は局所麻酔薬のベンゾカイン4.5%となっています。従来のゴムの厚みで対応した早漏防止コンドームではなく、麻酔成分ベンゾカイン4.5%が早漏防止コンドームの男性器側に塗布されており行為中の感度を抑えて鈍らせることで、勃起時間の持続を高める新しい早漏防止用のコンドームです。
用法は普通のコンドームと同様です。パートナーに全く悟られず早漏防止することができますが、オーラルセックスの時は性器に付着しているベンゾカインを洗い流すなどして取り除く必要があります。装着後すぐに効果が感じられる人もいれば、5分~10分と性器の感覚がにぶるまで時間がかかる方もいます。装着後すぐに激しい動きをするよりも、時間をかけて徐々に麻痺する感覚を感じることができてから、行為に及んだ方が良いでしょう。
また従来のコンドームの機能である性感染症(STD)防止や避妊等の基本的な機能も備わっております。多くのメーカーから販売されており、薄型、ごく厚、いぼ付きなど多くの剤型、サイズがあります。
副作用は殆どありませんので比較的抵抗がなく使用することが出来ます。陰茎の感度を落とすことで効果を発揮しますが一時的に感度を低下させ作用していますので早漏治療効果はなく、早漏防止コンドームは都度使用しないといけません。
欠点としては上述しましたがコンドームを着脱すると一度洗い流す必要があることでしょう。ベンゾカインが陰茎についた状態でオーラルセックスや性行為を行うとパートナーの口や陰部にベンゾカインが付着し、口唇の痺れ感や、陰部の感度低下などを引き起こす可能性があります。また当然のことですが自身の感度・快楽度も若干低下します。
早漏防止コンドームと早漏治療薬との併用
早漏防止コンドームとプリリジー(ダポキセチン)、パキシル(パロキセチン)の併用は可能です。同じ局所麻酔薬のリドスプレー(リドカインスプレー、ドゥーズスプレー)との併用はしないようにしてください。
当院では早漏防止コンドームの取り扱いはしておりませんがリドスプレーの取り扱いをしています。
*プリリジー30mg錠の画像
プリリジー(ダポキセチン)は30mg錠、60mg錠の取り扱いがあります。
*パロキセチン10mg錠「トーワ」(パキシル)の画像